高校数学1ミリメートル

大方は教科書に書いてあることを、1mmだけ私流に述べているつもりの、1mm だけ役に立つかもしれない高校数学ブログ。クイズや練習問題有り ( 誤植も有り? )

Vol.28 部分積分1ミリメートル、その2

 今回は、Vol.17 で解説致しました部分積分の公式について(更にとても余計な?)解説を致しております。

 私の第二ブログ、
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Vol.17 で解説の、部分積分の公式について

 Vol.17 に掲載の部分積分の公式の導出は以下の様だった。

 まず、\(x\) を独立変数とする 2 つの関数 \(u,\ v\) の積を、関数の積の微分公式を用いて \( x\) で微分すると、 \[\frac{d}{dx}\ ( u \cdot v ) = \frac{du}{dx}\ v + u\ \frac{dv}{dx}\]  次に、上式の両辺を \(x\) で積分すると、 \[ \int \frac{d}{dx}\ ( u \cdot v )\ dx = \int \frac{du}{dx}\ v\ dx + \int u\ \frac{dv}{dx}\ dx \tag{1} \]  この(1)式の左辺の積分は、 \[ \int \frac{d}{dx}\ ( u \cdot v )\ dx = u \cdot v + C \tag{2} \]  よって(1)、(2)式より、 \[ \int \frac{du}{dx}\ v\ dx = u \cdot v + C - \int u\ \frac{dv}{dx}\ dx \ \tag{3} \]  部分積分の公式は、こうであっても良いかもしれないと言うのが私の主張である。  ここで、(2)式左辺の \( u \cdot v \) について、微分する前なのだから、これを微分した その不定積分は、もとの関数である \( u \cdot v \) となり(2)、(3)が示している積分定数 \(C\)は不要なのでは、と思われるかもしれない。

 高校数学の教科書では(3)式に示す積分定数の記載は無い。  ある関数の導関数の不定積分は、元の関数と全く同じものになるのか?ならない。 簡単な例を挙げてみる。\( \alpha \) を定数とし \( f(x) = \sin{x} + \alpha \) という関数があったすると、 \begin{align} \int \frac{d}{dx}( \sin{x} + \alpha ) \ dx &= \int \cos{x} dx \\ &= \sin{x} + C_1 \\ &= \sin{x} + \alpha + C \tag{4} \end{align}  \( C,\ C_1 \) は積分定数であり、\( \alpha \) とは全く性格の異なる定数である。 一般に、元の関数と積分定数 \( C \) の違いが生じている。という分けで、一般に、 任意の関数の導関数の不定積分は元の関数とはならず、積分定数分異なり、 これが部分積分の公式として(3)式を主張する理由である。

 さて、Vol.17で検討した \( \displaystyle{ \int \cos{x}\sin{x}\ dx }\) について考えてみる。 そこで述べたように、教科書の公式通りに解くと次のようになる。 \begin{align} \int \cos{x}\sin{x}\ dx = \sin^2{x} - \int \sin{x}\cos{x}\ dx \tag{5} \\ 2\int \cos{x}\sin{x}\ dx = \sin^2{x} \tag{6} \\ \therefore \ \int \cos{x}\sin{x}\ dx = \frac{1}{2} \sin^2{x} \tag{7} \end{align}  私が問題(かもしれない)と思ったのは、積分結果を示す(7)式で積分定数が 示されて無い事だった。(7)式は高校数学では不定積分の計算結果として示すのは 適当ではない。

 Vol.17 や 本稿で述べた事に関わらず、やはり不定積分の計算結果には、私の主張する(3) 式によらず、不定積分としての積分定数を明示すべきと思う。原始関数や不定積分というものには 積分定数分の不定性があるからである。  そしてそこに明示した積分定数は、計算過程で現れる積分定数を合算したものと考えると 良いと思う。


 つまらないもの(出題)ですが・・・

今月の問題

 2次方程式の解と係数の関係を、2通りの方法で導出せよ。

 (解答解説は次回に掲載予定です)


 次回の更新は6月中を予定しております。次回も宜しくお願い致します。


問題その2

 休憩しましょう。


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