高校数学1ミリメートル

大方は教科書に書いてあることを、1mmだけ私流に述べているつもりの、1mm だけ役に立つかもしれない高校数学ブログ。クイズや練習問題有り ( 誤植も有り? )

Vol.2 常用対数表の活用を(その1)

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底が10以外の対数の値を常用対数表で見積もる

 拙ブログ「更新は月曜の夕方」2021年2月 第1稿 Vol.14 で、ある(正の)数が10(と1)以外の(正の)数の何乗になるかを 常用対数表を用いてその概数を知ることが出来、高校2年終了程度の数学でその仕組みを 知ることが出来る事を述べた。それらについて説明してみようと思う。

 1と10以外の正の数 \(a\) を底とする、ある正の数 \(b\) の対数値を \( x \) とし、その値を常用対数表を用いて見積もってみよう。

そこで、

\[x=\log_a{b}\]

とおくと、これは、

\[a^x = b ( \gt 0 )\]

と書ける。(正である)同じ値同士の常用対数値は、当然の如く同じ値となるので、上式は次のように書ける。

\[\log_{10}{a^x} = \log_{10}{b}\]

また、\(\log_{10}{a^x} = x \log_{10}{a}\) であるので、上式は、

\[x \log_{10}{a} = \log_{10}{b}\]

と書ける。更に、冒頭に示した \(a\) の範囲により \(\log_{10}{a} \neq 0\) であるので、

\[x = \cfrac{\log_{10}{b}}{\log_{10}{a}}\]

となる。最初に \(x = \log_a{b}\) としていたので、結局、

\[\log_{a}{b} = \cfrac{\log_{10}{b}}{\log_{10}{a}}\]

となる。これで、10と1以外の正の数を底とする対数値の概数を、常用対数表により求める準備が出来た。まあ、こんな事は高校数学の教科書の記載にあるのだが、、、

 ここで問題

 問題
 7、9、1024。これらはそれぞれ2の何乗と見積もられるだろうか? 常用対数表を用いて概数で求めよ。
 (答えは次回に掲載予定です)
 (前回と同様に、芸の無い出題で申し訳ない、、、)


 前回の答

\[ \sqrt{7} + \sqrt{10} \]


 問題その2
 休憩しましょう。


 
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