高校数学1ミリメートル

大方は教科書に書いてあることを、1mmだけ私流に述べているつもりの、1mm だけ役に立つかもしれない高校数学ブログ。クイズや練習問題有り ( 誤植も有り? )

Vol.23 こんな公式記憶する気になれん!?~~~~三角関数編~~その3~~

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( お暇なときに、ケチでもお付けになりながら気分転換程度にお読み頂くのが宜しいかと・・・)

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前回の解答解説

 これ迄の事を踏まえて、次の 2 式について検討してみる。


\begin{align} & \sin{x} + \cos{x} &\tag{1} \\ \\ & \sin{x} + \cos{y} &\tag{2} \end{align}


 両式共に他の表現を考えてみる。

( 1 ) 式については、

 このブログの Vol.8 と Vol.9 を参照されたし ( カテゴリーは「三角関数」)。

( 2 ) 式については、

 三角関数の加法定理の「和 → 積」の公式は、異種の三角関数同士の和(差)について、高校数学の教科書は (多分)公式としては掲載していないように思う。

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--- 参考 ---

 「積 → 和」の公式なら、正弦関数と余弦関数の積を三角関数の和にする公式がある。何故、「積 → 和」 の公式の「積」に 異種の三角関数同士の積があり、「和 → 積」の公式の「和」には同種の三角関数同士しか、公式として扱っていないのか? それら公式の導出過程を見られたし。

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 そこで取り敢えず、(2)の様な正弦関数と余弦関数の和を、「和 → 積」の公式の導出方法を参考にして 計算を進めてみることにする。

 加法定理の公式が使えるように、\(\sin{x}\) と \(\cos{y}\) で、\(x=\alpha+\beta,\ y=\alpha-\beta\) とおき、 以下の様にすると、

\begin{align} \sin{ ( \alpha + \beta ) } =&\ \sin{ \alpha } \cos{ \beta } + \sin{ \beta } \cos{ \alpha } \\ + )\ \ \cos{ ( \alpha - \beta ) } =&\ \cos{ \alpha } \cos{ \beta } + \sin{ \alpha } \sin{ \beta } \\ \hline \sin{ ( \alpha + \beta ) } + \cos{ ( \alpha - \beta ) } =&\ \ \ \ \ \sin{ \alpha } \cos{ \beta } + \sin{ \beta } \cos{ \alpha } \\ &\ + \cos{ \alpha } \cos{ \beta } + \sin{ \alpha } \sin{ \beta } \\ =&\ ( \sin{ \alpha } + \cos{ \alpha })\ ( \sin{ \beta } + \cos{ \beta } ) \tag{3} \end{align}

 (3)式の、結果を因数分解するところ迄一気に書いた。すると、その括弧のなかが更に整理できそうで、 それには(1)式が参考になりそうだ。

 つまり、このブログの Vol.8 と Vol.9 を是非是非参照されたし (カテゴリーは「三角関数」)。

 ( 手抜きの様な記載で恐縮です。最近冬支度で忙しいもので、ついつい・・・ )

 それを行うと(3)式の右辺は、以下の様になる。

\begin{align} ( \sin{ \alpha } + \cos{ \alpha })\ ( \sin{ \beta } + \cos{ \beta } ) = &\ \sqrt{2} \sin{ ( \alpha + \frac{\pi}{4} ) } \ \sqrt{2} \sin{ ( \beta + \frac{\pi}{4} ) } \\ =&\ 2\ \sin{ ( \alpha + \frac{\pi}{4} ) } \ \sin{ ( \beta + \frac{\pi}{4} ) } \tag{4} \\ \end{align}

 等式(3)を振り返れば、 \[ \sin{ ( \alpha + \beta ) } + \cos{ ( \alpha - \beta ) } =\ 2\ \sin{ ( \alpha + \frac{\pi}{4} ) } \ \sin{ ( \beta + \frac{\pi}{4} ) } \tag{5} \]

 これで、「和 → 積」の公式に、正弦関数と余弦関数の和についての公式があるとすると、それは正弦関数同士の積で表現できることが分かった。(5)式がそれを示している。

 (5)式の文字を(2)式に合わせてみよう。(2)式について、冒頭で \(x=\alpha+\beta,\ y=\alpha-\beta\) としていたので、これら 2 式を連立して、\( \alpha,\ \beta\) を \(x,\ y\) で表現すると、
\[ \displaystyle{ \alpha = \frac{x+y}{2},\ \beta = \frac{x-y}{2} } \] であるので、これらを(5)式に代入すると以下の様になる。これを(2)式についての「私の」検討結果としようと思う。

\[ \sin{ x } + \cos{ y } =\ 2\ \sin{ ( \frac{x+y}{2} + \frac{\pi}{4} ) } \ \sin{ ( \frac{x-y}{2} + \frac{\pi}{4} ) } \tag{6} \]

 三角関数の加法定理の話題はこの辺りにして、来月は次の話題にしようと思う。


今月の問題

 以下の公式を何気なく使っている人は結構多いかもしれない。しかし、なぜこのような計算になるのだろうか?この「ベクトルの内積の公式」を導出せよ。
\[ \displaystyle{ \vec{a}=(a_1,\ a_2),\ \vec{b}=(b_1,\ b_2)\ のとき、\ \vec{a} \cdot \vec{b} = a_1b_1 + a_2b_2 }\]
 (解答解説は次回に掲載予定です)


 冬支度等などに思案の毎日であります( あまり進んでいませんが )。寒くなってきました。閲覧下さる皆様には、どうか風邪など召さぬように。 私も気を付けます。

   次回も宜しくお願い致します。

 ( 南半球の皆様には夏が来ますね )


問題その2

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